2024.6.9朝礼ー競争よりも創造を!(第2弾)

競争よりも創造を2!.m4a

価値創造と現代の競争社会

価値は、取ってくるものではなく作るものである。それが唯一価値を生み出す方法です。しかし、現代ではお金を稼ぐには誰かから取ってくることによって稼ぐという考えが一般的です。誰かの得は誰かの損になってしまう。競争とはそういうもので、誰かが勝てば誰かが負ける。損得や勝ち負け、偏差値や評価基準といった既にある評価尺度で測って点数をつける。その点数が高ければ偉く、低ければダメだと言われる。しかし、ここには価値創造は含まれていないのです。

本当の価値創造とは

本当の意味で世の中を変革するのは価値創造イノベーションです。我々飲食店において、この価値創造とは日常の中でどういうものでしょうか。新商品の開発やサービスでしょうか。笑顔はどうか?オーダーメイドサービスはどうなのか?

オーダーメイドと量産のバランス

オーダーメイドサービスの場合は、一対一なのでその場限りのサービスになります。そのため、非常に高単価でなければなりません。最低でもその人の人件費と料理の原価、場所の家賃分を単価に載せなければ利益にならないので、商売として成り立ちません。だからこそ量産を考える。量産することで生産性が高まり、安い単価でも量を売ることができれば利益を出すことができます。それが企業がやっていることです。

当社においても、工房で大量の出汁や麺を作ることによって利益を上げています。もちろん、単価を今の10倍取れれば利益が上がるかもしれませんが、実際問題として現実的ではありません。最低賃金が上がり続ける中で、その人件費を賄う生産性を上げる事は至難の技です。パワハラなどの問題が言われるようになり技術の教育も難しくなり、技術力の低下は時給とは反比例して下がり続けています。

高付加価値商品の提供

消費者はその従業員たちでもあるため、物価の高騰以上に賃金が上がらなければ景気は向上しません。十分な高単価なお金が取れる商品、付加価値の高い商品、満足度の高い商品やサービスを提供しなければ、企業として生き残っていくことはできません。生き残る=競争して勝つという意味ではなく、新しい価値を見出す視点に立たなければならないのです。

常連様への価値提供

その価値を提供する相手は誰か。まずは常連様です。常連様に気に入ってもらい、喜んでもらえる商品やサービスを提供すること。それによって特別な関係性が生まれ、唯一無二の存在として認めてもらえる会社やお店になってくるのです。その関係性を動画にして公開することで、その唯一無二の関係性が大量生産され、みんなの目に触れるようになります。それがドキュメンタリータッチの動画配信です。

動画配信とバズ効果

それがバズれば集客につながります。その人の個性が登場人物の個性がファンを増やし、芸能人のように観光の対象となる。そういった付加価値を見出すことを目指さなければなりません。いいねがたくさんつく人間、つまり魅力的な人間になり、それを動画配信していくことでフォロワーの数だけ単価や客数が上がっていく。そんな感じです。

最初にあった価値はそのオーダーメイドの一対一の関係性の中に生まれた二度とないものかもしれませんが、それが動画配信されることで大量生産され、情報が価値を生み出す。その評価が今度は競争を生み出し、評価尺度となる。いいねの数がその評価尺度となるのです。しかし、最初の一歩は一対一の関係性の中に生まれた偶然の瞬間です。その瞬間瞬間を生み出すことが価値創造なのです。

未来への挑戦

私たちの飲食店がこれからも成長し続けるために、価値創造の視点を忘れず、新しい挑戦を続けていきましょう。あなたの店ではどのように価値を創造していますか?ぜひコメントで教えてください。


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