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2024年8月30日、金曜日。この日は特別な日でした。毎年数回、暦の都合で5回金曜日が訪れる月があります。このような月には、特別な企画が行われ、無料で公開されることが恒例となっています。今回の特別企画は、映画特集でした。法が中心となり、ショートムービーが3つ含まれた特集で、いつもとは異なる視点で社会や政治を見つめる機会となりました。
現在、アメリカも日本も大きな選挙の時期に差し掛かっています。日本では自民党総裁選が行われ、次の総理大臣を選出することになります。一方、アメリカでは大統領選挙が間近に迫り、最終的な候補者が決定する段階です。どちらの国においても、選挙の行方は大きな関心事となっていますが、今回は特に日本の総裁選について焦点を当てたいと思います。
日本の自民党総裁選において、候補者たちの乱立が話題となっています。特に今回、注目すべきは岸田氏が派閥を事実上解散させ、複数の候補者が自由に立候補できるようにした点です。これにより、派閥に縛られない候補者たちが多数出馬し、長老たちの影響力を削ぐ狙いがあったと言われています。
しかし、このような状況が生まれることで、選挙の結果が不透明になり、長老たちの支配が弱まることが予想されます。特に小泉慎次郎氏の存在が大きく、彼が総理に選ばれることで、次の衆議院選挙において自民党が圧勝する可能性があります。慎次郎氏の人気は高く、その若さと「刷新感」が支持される一方で、彼が本当に総理としての役割を果たせるのかという疑問も残ります。
今回の総裁選において、注目すべきもう一つのポイントは、長老たちの影響力です。森氏や菅氏、麻生氏といった長老たちは、慎次郎氏を支持することで、自民党の権力維持を図っています。彼らが最も恐れているのは、政権交代によって自民党が選挙で敗北し、過去の問題が再び浮上することです。特に、統一協会問題や裏金問題が再燃する可能性があり、これが彼らにとって大きな脅威となっています。
森氏が慎次郎氏を支持する背景には、自民党が政権を失うことへの恐怖があります。政権を維持するために、慎次郎氏を総理に選び、早期解散総選挙を行うという戦略が考えられています。このようなシナリオが現実となれば、自民党は選挙で圧勝し、慎次郎氏が総理として短期間で退任する可能性が高まります。
一方で、長老たちにとって最も困るのは、石場氏が総理に選ばれることです。石場氏は自民党内で反主流派として長い間不遇を囲ってきました。彼が権力を持つことで、過去の問題が再び浮上し、長老たちの影響力が一気に低下する可能性があります。石場氏が主導する政権が誕生すれば、自民党は大きな変革を迎えるかもしれません。
今回の総裁選において、派閥の対立も重要な要素となっています。小林孝之氏が出馬している背景には、福田達夫氏の存在があります。彼は安倍派の中でも反主流派として活動しており、岸田氏が彼を起用したことが派閥の対立を一層深刻化させています。
福田氏は、派閥政治に反発し、東風殺新連盟を結成した福田武夫の流れを汲む人物であり、今回の総裁選においてもその影響力を発揮しています。こうした派閥の対立が、総裁選の結果にどのように影響するのか、今後の展開に注目が集まります。
今回の総裁選では、多くの候補者が乱立したことで、決選投票が避けられない状況となっています。1回目の投票では、国会議員票が367票、党員票が367票で決まりますが、2回目の決選投票では、国会議員票が367票に対し、党員票はわずか47票しかないという構造的な問題があります。このような状況下で、実力者たちがどのように影響力を行使するのかが注目されます。
一方で、慎次郎氏が選ばれた場合、選挙戦略としては有利に働く可能性が高いですが、それが国民にとって本当に良い選択なのかは疑問が残ります。慎次郎氏が総理としての役割を果たせるかどうか、また自民党内の権力闘争がどのような結果をもたらすのか、今後の展開を注視する必要があります。