(9) 【後藤達也vs岡田斗司夫】AI出現!人類は老害化?過剰ホワイト社会の弊害【宮崎駿】 - YouTube

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AI時代におけるクリエイティビティと使命感:岡田斗司夫氏の視点から

現代のテクノロジー、特にAIの急速な進化は、クリエイティブ業界に大きな影響を与えています。この変化がもたらす未来において、私たちがどのように対応すべきか、また人間としての使命感をどう捉えるべきかを考えることは、今後のクリエイターや業界にとって重要な課題です。

AIの進化と人類の「老害化」の懸念

AIの進化が進むにつれて、人間の役割が次第に薄れていく可能性があります。たとえば、宮崎駿や新海誠のような著名なクリエイターの作品も、20年後には「古い」と見なされるかもしれません。特に、ジブリの手描きアニメが持つ独特の魅力も、デジタルネイティブ世代にとっては感情移入しにくいものとなる可能性があります。これは、時代が進むにつれて表現手法や価値観が変わり、古いものが淘汰される自然な現象として捉えられています。

クリエイティビティの価値とAIの脅威

AIがクリエイティブ業界に進出し、短期間で膨大な量のコンテンツを生成できるようになると、人間が担ってきたクリエイティブな価値が低下するリスクがあります。AIが何百万本もの動画を生成する能力を持つようになると、人間の作品に対する共感や感動が薄れてしまう可能性があります。しかし、人間が作り出す作品には、AIには再現できない共感や感動といった要素が含まれているため、この点が今後のクリエイティビティの核心となるでしょう。

アニメーションの進化と世代間の違い

アニメーションの表現もまた、時代と共に進化してきました。かつてはリアリティを追求した手描きの作画が主流でしたが、トイ・ストーリーの登場以降、CGアニメが新たなスタンダードとなり、手描きアニメに対するリアリティ感も世代によって異なってきました。これにより、今後のアニメーション作品に対する感情移入の仕方も、世代間で大きく異なる可能性があると考えられます。

ホワイト社会とキャンセルカルチャーの拡大

AIの進化が進む一方で、社会全体が「ホワイト社会」に向かっている現象も見逃せません。この社会では、見にくい本音や人間の本質を口にできない風潮が強まり、SNS上での発言も厳しく監視されるようになっています。過去の発言が問題視され、著名人が社会から排除される「キャンセルカルチャー」が進行しており、この影響が一般の人々にも広がりつつあります。

このようなホワイト社会では、人々は表面的な価値観に従って生きざるを得ず、深く考えることを避ける傾向が強まっています。しかし、本音を言わないことが普通になり、社会全体がその価値観を受け入れてしまうと、次第に自由な発言や個性が失われるリスクもあります。

コンテンツの風化と供給過剰の時代

現代は、コンテンツの供給が過剰な時代です。どれほど質の高い作品でも、供給量が多すぎるために短期間で忘れ去られるリスクが高くなっています。これに対応するためには、短尺のアニメーションや効率的なコンテンツ制作が求められます。また、過去のコンテンツを再解釈し再発信することも、コンテンツの新たな価値を生み出す方法の一つです。

岡田斗司夫氏の使命感に対する考え方

岡田斗司夫氏は、自身の仕事や役割に対する使命感についても興味深い見解を示しています。彼は、自分の使命感は「より優れた知識や見識を持つ者が、それを他者に伝える義務がある」という考え方に基づいていると語っています。これは、スパイダーマンの「力ある者はその力を他者のために使うべき」という信条に通じるものがあります。

岡田氏は、自分の持つ知識や視点を他者と共有することが、社会を少しでも良くするための手段であると考えています。ただし、彼はこれを「義務」ではなく「欲求」として捉えており、他者に対する貢献欲求がその根底にあるとしています。この欲求こそが、彼の活動の原動力となっているのです。

また、岡田氏は、過去のコンテンツを再解釈し再発信することの重要性についても強調しています。彼は、時間が経つとともに忘れ去られてしまう名作やコンテンツを再び評価し直すことで、新たな価値を生み出すことができると述べています。これにより、コンテンツの寿命を延ばし、クリエイティブ業界における新たな可能性を模索することができると考えています。