競争よりも創造:生き生きとした人生への道 - 飲食店経営における実践
現代社会では、競争が至る所に存在しています。受験、仕事、ビジネス…競争の中で評価されることが人生の成功とされがちです。しかし、このような価値観の中で生きると、他人の目ばかりを気にし、自分自身の価値観を見失いがちです。そこで、私は「競争よりも創造」というテーマで、より豊かで充実した人生を送るための道を考えてみたいと思います。
競争の世界では、既に定まった価値基準の中で評価されることが求められます。この中では、他人よりも優れることが重要視され、自分自身の独自性や創造性が見過ごされることがあります。評価基準が固定されているため、新しい価値を生み出すことよりも、既存の枠組みの中でいかに上位に立つかが焦点となります。
一方で、新しい問題を発見し、それを解決するために新しいものを創造するプロセスには無限の可能性があります。たとえば、DIYでものづくりを始めるとき、必要な材料や道具を揃え、やり方を学び、試行錯誤しながら目標に向かって進む。このプロセス自体が非常に楽しく、学びに満ちています。自分の頭で考え、自らの手で何かを作り上げることは、非常に満足感が得られる活動です。
創造的な生活を送ることは、ただ単に新しいものを作り出すことにとどまりません。日々の生活の中で、自分自身の価値観を育み、自分のペースで進むことが重要です。他人の評価に縛られず、自分自身の内なる声に従って行動することで、より豊かで充実した人生を送ることができます。
現代社会では、他人の目を意識しすぎることが多く、社会からの評価に過度に依存する傾向があります。しかし、本当に生き生きと生きるためには、自分自身の価値観を大切にし、自らの創造性を発揮することが必要です。他人の目を気にせず、自分自身の価値観を育むことが、真の幸福への道だと考えます。
私たちの飲食店では、従業員の創造性と主体性を尊重した経営理念を持っています。その一環として、会社の基本的意思決定機関である店長会において提案制度を導入しています! その代表的なモノとして**「月一プロジェクト」**を実施しています。このプロジェクトでは、一般従業員から新メニューの提案を募集し、店長会で承認されれば毎月の季節メニューとして実際に販売される仕組みです。
「月一プロジェクト」を通じて、従業員一人一人が自分のアイデアを形にする機会を得ることで、自身の創造力を発揮し、自己成長を遂げることができます。また、お客様にも新鮮なメニューを提供することができるため、店舗全体の活気も向上します。
飲食店での仕事は、毎日同じ作業の繰り返しが多く、ルーティンワークになりがちです。しかし、重要なのは「Doing(やること)」だけではなく、「Being(存在のあり方)」に意識を向けることです。同じ仕事を繰り返していても、その瞬間瞬間に出会うお客様一人一人は唯一無二の存在です。この「一期一会」の精神を持って、毎日を新鮮な気持ちで迎え、仕事に取り組むことが大切です。